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2016年5月10日 - 腎障害のおはなし

最近、腎機能障害をテーマにしたテレビ番組や新聞コラムが目につくので、ここらでTopixを一つ。

さて、腎機能障害というと真っ先に透析が頭に浮かびますが、採血結果で腎臓の数字が悪くなったら即透析なのかというとそんな訳ではありません。年余に亘る腎臓へのダメージの末に、尿が出なくなったり、老廃物が排泄できなくなったりして徐々に透析へと至るわけです。

新規透析導入の中で一番多いのは糖尿病性腎症です。全体の40%以上を占めております。そして高血圧による腎障害が10%で、糖尿病と高血圧だけで半数を超えております。因みに、糸球体腎炎(本来の意味での腎疾患)からの透析導入は30%程度です。

当コラムでも散々書いてきましたが、肥満・糖尿・高血圧は万病のもとであります。喫煙は云うまでもありませんが。

腎炎を別にすると、腎臓の機能低下とはこれ即ち腎臓の血管の老化によってもたらされます。従って加齢で腎機能が低下することは避けようがないのです。

問題は、加齢でもないのに腎臓の毛細血管の老化が進む場合です。いまのところ糖尿病と高血圧が血管の老化の大きな原因と云われております。糖尿病のない場合、降圧目標は140/90mmHg未満、そして糖尿病のある場合はさらに低くて130/80mmHg未満が降圧目標とされております。

メタボリックシンドロームに関しては、メタボがあると腎障害のリスクが2倍になるという報告もあります。

お肌の老化も気になりますが、腎臓の血管は老化すると元には戻りません。予防が第一で、そのためには減量・減塩・禁煙が必要です。

あれ、最後はいつも似たようなこと言っているような気がする。

 

参考文献;日本内科学会雑誌 105.488-492.2016