肥満症
BMIって聞いたことありますか。
肥満度の指数で、体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で算出されます。
身長が170㎝の人で体重が60kgであれば、60÷1.7÷1.7=20.7です。これが25を超えると肥満と判定されます。そして、BMIが35を超えると高度肥満となり、種々の合併症を伴うことが多くなるので、強力な医療介入が必要となります。
治療の基本は食事療法。とにかく摂取エネルギーを減らすこと。
目安としては、25≦BMI<35の場合には、25kcalX目標体重。例えば目標体重が70㎏なら、1750kcal/日です。

一般的な唐揚げ弁当が800-1000kcalで、カツカレーもほぼ1000kcal。マクドナルドに行くとてりやきバーガーが477kcalでポテトMが424kcal、コーラのMが145kcalで合計1046kcalになります。相当頑張らないと1750kcalには収まりません。
薬物療法に関してはかなりハードルが高く、BMI≧25で複数の疾病を抱えている場合もしくは、BMI≧35の場合で食欲を減退させるウゴービの投与が可能になります。これとて夢の治療法ではなく終日の胃もたれ等々の症状を伴います。
外科的療法は物理的に胃を小さくします。スリーブ切除術と呼ばれる術式で胃を細長く筒状に切除することになります。薬物療法や外科的療法もともに専門病院で行われる治療で、合併症の進行を抑えるためにやむなく行われる治療です。
まずはご自身のBMIを計算してみて、25を超えている様ならまずはカロリー制限から頑張ってみてはいかがでしょうか。最近は、ネットで色々な食品のカロリーが検索できるので、以前に比べるとかなり食事制限はやりやすくなっております。






