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2014年11月20日 - がんにまつわる四方山話 ~膵臓がん~

今回は膵臓がんに関してのお話です。消化器がんのなかでも治療が難しく、早期発見の尤も困難なものの一つです。リスクを知って定期検査を受けて貰って、何とか早期発見したいものです。

さて、その危険因子なのですが、喫煙はあらゆる臓器のがんの強力な危険因子なのでいわずもがなでありますが、肥満・糖尿病・慢性膵炎、そして膵臓がんの家族歴が危険因子とされております。CT

さらに、膵臓がん特有の危険因子として、膵嚢胞があります。肝臓や腎臓の嚢胞は悪性化することは極めて稀でありますが、膵臓の嚢胞は取り扱いが違います。嚢胞そのものから膵臓がんに発展したり、膵臓の他の部分からがんが出てきたりと少々厄介です。

厄介と云ってもすぐさま嚢胞を切除するわけではないので、嚢胞があるからといって悲観することはありません。大事なのは、定期的にMRIやエコー等々にて検査して、微妙に変化があるようであれば、専門病院で精査を受けて貰います。考えようによっては、定期的に検査するので、他の部位の疾患も早期発見できるわけなので、ものは考えようであります。

しかし、煙草吸って大酒のみで肥満の方は、即刻禁煙とダイエットをお勧めします。肥満とがんに関しては、機会があれば近いうちに。

参考文献;日本消化器病学会雑誌110;2051-59;2013