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2019年11月9日 - 書評のコーナー ~その61~

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「重版出来」

まず、このタイトルが読めるかである。「でき」ではなく、「しゅったい」と読みます。本の重版がかかることです。詳しくはググって下さい。 中身は、典型的なお仕事漫画です。漫画家目線からの漫画としては「バクマン」が有名ですが、これは逆。編集者目線から、漫画業界や出版業界のあるあるを描いています。 物語は、主人公である黒沢心の出版社での面接の場面から始まります。 この面接を通過しないと出版業界漫画は成立しないので、あっさりここは通過。就職します。

その後は、出版社への漫画の持ち込みの話やら、大御所の漫画家先生の担当としての日常仕事の日々が描かれております。

主人公以外のキャラが立っているので、ドラマ化はし易かったのでしょう、既にドラマ化されておりました。

一人の登場人物に関しての話を3-4話費やして描き切るという、テンポです。どの漫画もそうですが、10巻程度でネタが尽きてきます。その後は登場人物のキャラ頼みの展開となります。が、本作品はバトルものではないのでトーナメント戦は出来ません。キャラの私生活に踏み込んでその懊悩を描くといった、少々dullな展開になってきております。

そして既に、14巻。ワンピースやキングダムのようにワールド展開の大きい物語ではないので、ぼちぼち話題の継続が厳しくなってくる頃合いではないかと思われます。

画風に関しては、さくらももこ氏とほぼ同年代とのことですので、少し昔の画風です。いい意味で緩いです。

大きなインパクトはありませんが、お仕事漫画が好きな人にはお勧めです。