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2017年10月18日 - 書評のコーナー ~その41~

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医学・医療ものの漫画は数多ありまして、最近の作品でも病理の医師を主人公にした「フラジャイル」、麻酔科の若手女医さんを主人公にした「麻酔科医ハナ」、放射線部を舞台とした「ラジエーションハウス」などなどありますが、なかでも一番変わった作品をご紹介。

「はたらく細胞」。主人公は白血球や赤血球たち。舞台は当然、体の中です。血管の中を流れる赤血球が細菌に攻撃されて、それを白血球が助けるといった内容ですが、これが割と良くできているのです。話が進むと血小板が出てきたり、マクロファージやら好酸球まで出てきます。話の中ではマクロファージが免疫機構の最終防衛線であったり、寄生虫が出てきたら好酸球が対応したり、いちいち役割が正確なのです。

血小板のフィブリンネットなんかも上手に書かれています。今までになかったジャンルの漫画です。面白いかと言われると、面白いが微妙な内容で人によって好き嫌いのはっきり分かれる漫画かと思います。食べ物で例えると、パクチー入り生春巻きみたいなジャンルですか。内容に関しては生物の教科書の副読本にしても問題ない位goodです。人体、しかも血球系限定ですが。

ある意味、医療従事者必読の漫画です。次の日から採血した血液を見る目が少し変わるかも。